第11回 JFC作曲賞コンクール作品募集要項
~実演家との協働~
日本作曲家協議会作曲賞の第11回では、特定の奏者を想定した室内楽作品を募集します。本提出前に仮提出を受け付け、応募者からの質問に答える機会を設けます。
また、コンクールには通常、提出後に加筆修正を認めない規定が盛り込まれますが、実際の現場では常に実演家との協働を経て本番まで微調整を重ねるものです。今回は、審査員が演奏/リハーサルに参加して確認をすることで加筆修正を認め、その経緯も含めた審査を行います。
こうした方式はこれまでに例がないものと思いますが、ここで問われる資質も作曲家の能力の一貫と考え、これこそが作曲コンクールの本来あるべき姿として現状に一石を投じます。
応募規定
1.応募資格
応募者の年齢、国籍は問わないが、過去に日本作曲家協議会(JFC)作曲賞
(佳作、入選を除く)を受賞していないこと。
2.応募作品
2-1. 応募作品は一人1作品に限る。
2-2. 既に初演された作品を応募することは可能だが、本選当日まで他のコンクー
ルにおいて受賞歴のないものとする。
2-3. 作品の演奏時間は、12分以内(不確定な場合も12分以内で上演可能なも
の)とする。
2-4. 作品の編成は、以下の演奏者のうち1名から6名までを選択する。持ち替え
範囲は下記のものとするが、これ以外に簡易楽器(作曲者が調達)、発声、
パフォーマンス等を加えてもよい。
(楽器を用いないパフォーマンスのみのパートも可能とし、その場合は特別
に奏者を指定しなくてもよいが、最大人数は下記、演奏者、審査員、作曲者
自身の総和である8名以内とする。)
・演奏者:尾池亜美=ヴァイオリン、ヴィオラ
大石将紀=サクソフォン(ソプラノ/アルト/テナー/バリトン)
菊地秀夫=クラリネット(E♭/B♭/A/バス)
橋本晋哉=チューバ、セルパン
山澤 慧=チェロ
山田 岳=クラシックギター(ナイロン弦)、
アコースティックギター(スチール弦)、
エレキギター(エフェクターは応相談)、エレキベース
なお、指揮者が指定されている場合や、上演に指揮者が必要と判断した場合
は、審査員である川島素晴がそれを担当する。また、指揮者が必要ない場合
に限り、川島素晴の行う何らかのパフォーマンスパートを含めることができ
る。(なお、川島素晴のパフォーマンスパートの可能性についてはYouTube
に「Motoharu Kawashima's performances」で検索するとこれまでに行って
きた演奏動画がプレイリストとしてまとめられているので、これを参照のこ
と。)
審査員が演奏に関わらない場合も、全リハーサルに立ち合い、改訂の範囲を
確認する。
更に、作曲者自身が任意の楽器等で演奏に参加することも可能とする。
(その場合、どのパートを担当するかを明記し、その楽器等の実演経験も添え
ること。)従って、最大8名による作品が可能であるが、そこに別途指揮者
を加えることはできない。また、ピアノ、打楽器等、大型楽器の使用は不可
とする。(作曲者自身が調達・運搬可能な範囲での楽器等の使用は可。)
電子的な装置等を使用することも可能だが、その場合は作曲者自身が一人で
操作できる範囲とし、リハーサル・本番を通じて機材調達等をまかなうこ
と。
3.仮提出等
3-1. 2021年6月から応募期間開始までの間、各応募者につき1回、仮提出を受け
付ける。未完成、アイデア段階等でも可能とし、審査員の意見を求めること
ができる。また、各奏者への質問事項等も記載可能とし、審査員の判断によ
り必要と考える場合は、各奏者に質問を転送し、回答を行う。また、必要に
応じて、各奏者との直接の連絡を促す場合もある。
3-2. 仮提出を行った場合は原則的に応募すること。(仮提出の有無は応募条件で
はない。)
3-3. 仮提出は、審査員へのPDF形式によるメール添付(10MB以内)、あるいは
アップローダー等のリンクによる直送のみ受け付ける。件名を「JFC作曲賞
仮提出」として下記に送信すること。
仮提出送信先:kawashima.motoharu@kunitachi.ac.jp 川島素晴
注)奏法ガイダンス動画の公開を予告しておりましたが、
諸事情により行っておりません。
4.応募楽譜
4-1. 応募作品は任意の方法によって記譜されたものとする。図形楽譜、テキスト
譜等も可能だが、必要に応じて奏法等のインストラクションを付記するこ
と。(実演家との協働を前提としたコンクールではあるが、譜面の客観性は
重視する。)
4-2. 応募作品の表紙に、題名と作曲者名を和文と欧文の両方で明記すること。
4-3. 楽譜には楽器名を明記し、各ページには通しページ番号を記入すること。
5.応募期間・方法・応募料
5-1. 応募期間:2021年12月1日~2021年12月23日(送信日時有効/日本時間)
5-2. 応募作品の提出方法:PDF形式によるメール添付(10MB以内)、あるいは
アップローダー等のリンクを記載してメールで送信する。
5-3. 応募用紙をダウンロードし必要事項を記入、応募者のプロフィール写真を添
付し、応募作品と共にメールにて送付(合計10MB以内)すること。
応募用紙のダウンロードはこちら
応募作品送信先:info@jfc.gr.jp 一般社団法人 日本作曲家協議会 JFC作曲賞係
5-4. 応募料10,000円を応募締切日までに下記口座に振込のこと。
三菱UFJ銀行 四谷支店 普通 4593730
口座名義 一般社団法人日本作曲家協議会
(振込手数料は出品者負担となります)
6.審査
6-1. 応募作品は、日本作曲家協議会が委嘱した審査員によって厳正に譜面審査
(一次審査)される。
一次審査の結果は、2022年1月10日までに全ての応募者に書面で通知される
と同時に、JFCホームページ上にて、通過作品の作曲者と作品名が公表され
る。
6-2. 一次審査を通過した作品は、2022年3月31日 ㈭ にミューザ川崎市民交流室
(神奈川県川崎市)にて開催される「第11回JFC作曲賞コンクール本選会」で
演奏審査された後、審査結果が公表される。
【審査員(一次・本選会)】川島素晴
7.表彰
JFC作曲賞(1点)20万円
8.入選後の過程
8-1. 入選発表と同時に、審査員、演奏者からの助言をまとめて各応募者に通知す
る。
それを踏まえて2022年2月4日までに改訂したスコア、ならびに(必要な場
合)パート譜一式を送付すること。
8-2. 2022年3月上旬に1回、中旬に1回(場所未定)そして3月29日、30日には
ミューザ川崎にて、それぞれリハーサルを行う。(場所は練習室または市民
交流室の予定)
作曲者自身が演奏に参加する場合は必ず全てのリハーサルに参加すること。
演奏に参加しない場合も、原則的に全てのリハーサルに参加することとし、
どうしても参加できない場合もリモート参加等、何らかの手段でその様子を
確認してもらう。本番直前2回を除き、リハーサルの結果を踏まえた加筆修
正を、審査員が認める範囲内で行い、再提出をすることができる。
8-3. 入選後、パート譜の納品等の各種締切については遵守すること。それがなさ
れなかった場合には失格となることがある。
8-4. 今回のコンクールは、実演を通じて作品をブラッシュアップする過程も作曲
家の資質の一部と考え、審査対象となるが、改訂の必要が全くないと認めら
れる場合は、もちろん修正する必要はない。
9.注意事項
9-1. 応募書類・データ等に不備等がある場合は失格とすることがある。
9-2. 作品が剽窃と認められた場合や、詩の利用等がある場合について著作権所有
者の使用許諾を得ていない場合は、入賞決定後も失格となる。
9-3. リハーサル及び本選会に参加するための交通費・宿泊費は応募者の負担とす
る。
9-4. 演奏曲の著作権使用料は、日本音楽著作権協会等の規定に基づき支払われ
る。
【コンクール実行委員】 山内雅弘(委員長)、久保田 翠、松波匠太郎
お問い合わせ・応募作品送付先
一般社団法人 日本作曲家協議会 JFC作曲賞係
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-19-4 三森ビル101
Tel:03-6276-1177 Fax:03-3376-3371
e-mail:info@jfc.gr.jp
HP:http://www.jfcomposers.net