山本 準

ピアノを飯田喬子、作曲を野田暉行に師事。テルミン奏者三毛子の伴奏者として活動中。

1982年から1987年まで、クロスオーバー・バンド、Landscape 主宰。2016年に「戦争が廊下の奥に立ってゐた-渡辺白泉の句による~トランペット独奏のための」が曽我部清典氏により初演された。その後、新作の発表が断続的に続いており、2021年には「為了明天~クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための」がPhidias Trioにより初演された。

「心象Ⅰ」弦楽四重奏のための

美しいと感じ、あるいは愉快に響く音を集め、できる限り有機的に配置・連結することで短いながらも楽しい持続をつくり出したいと考えて作曲した。

曲は16分音符の刻みに始まり、頭を欠く三連8分音符と4つの16分音符を特徴とする動機がこれに続く。いくつかのリズムの遊びとたゆたい、16分音符の刻みをテーマとするカノンを経て、最初の動機が再帰し、コーダを経てE音のオクターブ連打にて結ばれる。