マイケル・ノリス(ニュージーランド)

作曲家、ソフトウェア開発者、音楽理論家。テ・ヘレンガ・ワカ=ビクトリア・ウェリントン大学で作曲を教え、ワイテ・アタ・ミュージック・プレスの編集者、ストローマ・ニューミュージック・アンサンブルの指揮者を務める。2001年にMozartFellowship2003年にDouglas Lilburn Prize2012年にCANZ Trust Fund Awardを受賞し、2014年、2018年、2019年、2020年と4SOUNZ Contemporary Awardを受賞している。作品はドナウエッシンゲンなどの音楽祭で、ヒルヴェルスム放送室内管弦楽団、Soundinitiative、アンサンブル・ニケル、NZSO、ロベルト・ファブリチャーニ、NZSQNZTrio、ウィーン・サクソフォニック・オーケストラ、アンサンブル・オフスプリング、アンサンブル・レコンシル、アンサンブル・ピエロ・リュネール・ウィーンなどの演奏家に演奏されている。彼のリアルタイム・オーディオ・エフェクトSoundMagic Spectralは、エイフェックス・ツインやブライアン・イーノなどのアーティストによって、世界中の産業界や学術界で広く使用されている。

The Spaces In Between

10億の太陽、10億の月、10億の川、湖、轟く海、世界、深淵、冥界、過ぎ去った時間、来たるべき時間、すべては私から生まれ、私に還る。」

-ラムダリ・シン・ディンカル作 叙事詩『ラシュミラーティ』より

 

完全5度のような「静的な」音程の振動を特徴としながらも、それらは常に弦楽器による緩やかな微小音の変形にさらされており、ピアノの音符と音符の間の「隙間」に周波数が入り込んでいる。これにより、ビート周波数、ハーモニーの緊張感、そして全体的な不安定感と無常感が生み出される。2016年、私の故郷であるウェリントン近郊でマグニチュード7.8の地震が発生し、隆起した新しい海岸地形が形成された。ますます頻発し、被害をもたらす気象現象は、洪水を引き起こし、浸食し、陸地を海へと洗い流している。この作品は、この発生と消滅の間で進行中の戦い、つまりどうしようもない流動性の宇宙的な相互作用に対する比喩的な答えである。