マリア・クリスティーヌ M.ムイコ(フィリピン)

フィリピン大学音楽学部の教授で、フィリピン学博士(フィリピン大学ディリマン校)、民族音楽学と舞踊理論の代替研究(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、音楽修士(ブリティッシュコロンビア大学)、作曲学士(フィリピン大学ディリマン校)、人文学士(フィリピン大学ビサヤ校)。作曲修士(ブリティッシュ・コロンビア大学)、作曲学士(フィリピン大学ディリマン校)、人文学士(フィリピン大学ビサヤ校)。最新作は、2023-2024年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)フェローシップの一環として、コロンビア大学とニューヨークのディメナ・センターで上演された歌曲集 「Voices Lost in Industrial Wind」(2024年)。また、2022年ロックフェラー財団ベラージオ・フェローシップ(イタリア)、2016年フルブライト財団シニア奨学金、2016年国際交流基金アジアセンター(JFAC)を受賞。アジア太平洋諸国、欧米で演奏される様々な器楽、声楽、電子音楽、リサイクル音楽、映画メディアのために作曲しており、フィリピンの女性作曲家組織 “Bayi” を主宰している。

Uma’(Farm) Dwellers and Whisperers

この電子音楽作品は、農園の空間を音の肖像画にしたものである。この肖像画には、竹林の中での想像上の会話、鳥の精霊、月夜の祈りなどが絡み合っている。曲のある部分では静寂が反射する天使のように過ぎ去り、声は声空間から現れるように感じられる。この作品は、風の動き、葉のざわめきがあふれた後の静けさ、時に風にかき消される鳥の声など、作曲者が体験した音の一部である。2023年、イタリアのパドヴァで世界初演された。この作品は、イタリア・パドヴァ大学と共同でCentro d'Arte が主催する音楽祭に応募された250作品の中から厳選されたものである。