伊藤
彰(日本)
国⽴⾳楽⼤学⼤学院修⼠課程を経て、同⼤学院博⼠後期課程を修了。透徹した素材の吟味と緻密な時間構造を紡ぐ作⾵で、第33回現⾳作曲新⼈賞、併せて聴衆賞を受賞後、交換留学⽣としてカールスルーエ⾳楽⼤学に留学。ACLニュージーランド⼤会ACL⻘年作曲賞第2位。第12回JFC作曲賞⼊選。(審査員:中川俊郎)第48回ミュージック・フロム・ジャパン⾳楽祭に招聘作曲家として参加。
現在、国⽴⾳楽⼤学⼤学院⾮常勤助教。
而今
これまでの邦楽器の取り組みとして、拙作ギター、ヴィオラ、⼆⼗絃箏のための《好奇⼼ドリブン》(2016)、そして三味線、ギター、ヴァイオリン、チェロのための《17の絃》(2020/24)に続く3作⽬にあたります。「⽽今(じこん)」は、禅の⾔葉で「今この瞬間を⽣きる」という意味があります。本作は、尺⼋と三味線のそれぞれの楽器の⾳に包摂された精神を丁寧に汲み取ることが作曲のテーマになっています。