リーウェイ・チャオ(台湾)
台湾・高雄生まれ。台北芸術大学作曲科で修士号を取得(2015-2022年)。2010年以降、アジア作曲家連盟青年作曲家賞コンクール第1位(横浜、2014年)、国立台湾交響楽団作曲優秀作品(2013年)、TMC全国作曲家コンクール最優秀作品(2012年)など数々の賞を受賞。2010年よりアジア作曲家連盟(ACL)台湾支部、国際現代音楽協会(ISCM)台湾支部のメンバー。
The Wind Rises 三味線、尺八、箏のためのトリオ
作曲者が何年も前に見た風景がこの作品の基となっている。その風景は私に強い印象を残し、私を音楽創作へと向かわせた。3つの伝統的な邦楽器の音色の可能性を探ることで、楽器の自然な音と異なるノイズを交換し、それらをブレンドしてよりカラフルな音の風景を作り出しただけでなく、楽器の倍音をノイズで統一した。さらに、個々の音色の使い方を拡張することで、穏やかで優雅な聴覚の領域を喚起し、私が目にした風の立ち昇る風景を描写した。