ロニー・レシェフ(イスラエル)
2022年のイスラエルの権威あるアキュム賞委員会から、「確かな個人的な声と独創的で雄弁かつ美的な音楽語法」を高く評価されたレシェフは、コンサート音楽、オペラ、劇場音楽など、さまざまなジャンルで活躍する作曲家であり、教育者。主にイスラエルとアメリカで活動している。現在、イスラエル・オペラ、ミヴォス・カルテット(アメリカ)、カーメル・カルテット、エア&ストリング・デュオなどからの委嘱作品や、アメリカン・マイム・シアター(ニューヨーク)とのプロジェクト、フレッシュ・スクイーズド・オペラ(ニューヨーク)、イスラエル・シンフォニエッタなどの公演に参加している。マネス・カレッジとマンハッタン音楽院の卒業生であるレシェフは、エルサレム・ミュージック・アンド・ダンス・アカデミーの分野横断的作曲科の主任を務め、オノ・アカデミック・カレッジの准教授。
Night Moments
フルートとギターのためのこの作品は7つの短い楽章で構成され、それぞれの楽章が夜のひとときを表現している。a-symmetricalメーターと珍しいモードを使用することで、作品を支配する夜の、暗く神秘的で幻想的で官能的な感覚を作り出している。始まりと最後はリズミカルで激しいが、曲の中心である第4楽章は、穏やかで透明な響きで知られた倍音のみで演奏される極めて柔らかい音楽で、負のクライマックスとして機能する。この曲のほとんどの楽章は、タイトルが決まる前に書かれている。夜のテーマからインスピレーションを受けて自然に音楽が生まれ、音楽が描き出すイメージを想像しながら、後からタイトルを付けた。