小久保 淳子(日本)

作曲の基礎を北村昭、管弦楽法を伊福部昭に学ぶ。東京音楽大学作曲科卒業。2016年、鎌倉の建長寺にて開催された第1回音絵巻コンサートに参加して以来、毎回新作を発表している。2023年にはストラスブールのサンピエール ルヴュー ヌートス教会より招聘を受けて開催されたコンサートに音絵巻一員として参加した。音絵巻会員。

遠望する山の彼方

2023年ストラスブールの教会にて初演されたこの曲は、元は前年浄智寺書院にて開催された音絵巻コンサートにて引き立つことを考え、リュートとクラリネットの編成により作曲しました。その後内容を整理、改変し編成もリュートからギターへ変更いたしました。中川紀元の2枚の風景画から得た印象より着想し、冬から春へと移り行く気候の変化を流れ行く楽音(噪音も含みます)により表現しようと試みました。