松岡 貴史(日本

 東京藝術大学作曲科卒業、同大学大学院修了。1981年ドイツ学術交流会(DAAD)の給費留学生として渡独。1982年シュトゥットガルト市作曲賞、1985年エルディング・オルガン曲国際作曲コンクール第1位他の受賞。作品は国内の様々なコンサートをはじめ、海外の音楽祭でも取り上げられている。「竹取物語」など,音楽・朗読・映像コラボ作品にも力を注いでいる。2016年より徳島文理大学教授、鳴門教育大学名誉教授。

秋の夜長は・・・

初秋から晩秋に向かい、寒くなり、夜が長くなる・・・虫のすだく音、満天に広がる星・・・家の灯りに人の温もりを想う・・・そんな情趣を尺八と箏が紡ぎ出します。描かれるものは具象であっても、それらの関わり方によって抽象の世界が醸し出され、秋がしっとりと深まるといいなと思っています(2023年初演)。この作品は、2004年作「春の宵は・・・(eines Frühlingsabends)」(尺八、二十絃箏)とともに聴いていただければありがたいです。https://youtu.be/ecrmkPwdM6Uる。