会長メッセージ

     ©AkiraKinoshita


新年のご挨拶    

         

菅野由弘

 

 明けましておめでとうございます。

 

2025年ということは、21世紀も四半世紀がやってきた、と鐘が鳴り響く年とも言えます。世界では戦争が絶えず、「明るい未来を切り拓く鐘の響きがとどろく」とは言い難い新年ですが、何があろうとも時は過ぎて行きます。そういう中に、一筋の光をもたらす音楽を、心のオアシスとしての音楽を信じ、創りだして行きたいと、切に願うばかりです。

 

今年、2025年は、2月3日〜7日の5日間にわたり、ミューザ川崎で「アジア音楽祭2025 in Kawasaki 」を行います。マレーシア、オーストラリア、香港、台湾、ニュージーランド、

シンガポール、インドネシア、韓国、イスラエル、フィリピンから、約60名の作曲家、演奏家が来日し、日本を加えて皆が集い、コンサート10公演、レクチャー2公演、青年作曲賞コンクール、各国のカントリー・レポート、ACL総会などを予定しています。コンサートでは、約62曲の世界初演、もしくは日本初演の作品が演奏されます。

 

「アジア作曲家連盟=Asian Composers League」は、各国持ち回りで音楽祭を開催し、今回で37回を迎えますが、コロナ禍の影響で、この規模の大会は、2018年に台湾で行われたのが最後になりました。その後2022年には、日本でミニフェスティバル、また、ニュージーランドでも行われましたが、いずれも、作曲家が集う事が出来ず、作品のみの演奏会となっていました。

 

というわけで、待望の、7年ぶり、久々の「アジア音楽祭2025」ですので、各国の作曲家と音楽を通した交流を深め、「心のオアシス」を拡げて頂ければ幸いです。

 

今年が少しでも良い年になりますように。